三年くらい前
お母さんとお兄ちゃんとお墓参りに行ったとき
のってきた車のドアを開けたら
一匹の ちょうちょが
ひらひらと 入ってきた
そのちょうちょは
薄紫色の
絵のように可愛い
みたこともないちょうちょでした
そのちょうちょは 車のなかを
うれしそうに ひらひら と 一周してから
また ひらひら と 外へ飛んでゆきました
わたしは そのちょうちょがすぐに
ひいばあちゃんだ
とおもって
ほんとうにうれしかった
どうしても
そのまま つかまえて
手のなかに おさめてしまいたかった
とってもきれいな薄紫色のちょうちょ
ひいばあちゃんの大好きな
都忘れの花の色
それからは
ちょうちょ って
亡くなったひとの生まれ変わりなんじゃないか
と思って みてしまう
最近では
花 もそうなんじゃないか と
密かに思っている
いつかまた逢えるかな
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