2011/10/10

いつかの 遠い耳


はなす 声 も 好きで


まだ 溶けて


かたまった まま の 耳




近くの音は 遠くて


夏の雲 も


遠ざかる




あぁ


おじいちゃん や

おばあちゃんに なったら さ



きっと ひとり


ゆっくり と


いままで を ふりかえる



耳が 遠くなるのは


そのため かな



そのとき


きみの声


おぼえていられますように



なんどでも ききたい


いま




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